本格的に中古PCの商品化、売買の世界に踏み込んでからほぼ5年が経ったが、いつまでも戸惑うことが多い世界だ。

新品PCと中古PC、それぞれの世界の間には、目に見えない結界がある。

それを商売として扱う人、使う人の世界が、ここでは見事に住み分けられており、新品世界、中古世界の間では互いに行き来はないという不思議な世界だ。

もっと不思議なことに、この中古世界の住人の多くは、扱う商品に自ら付加価値をつけるという工夫をほとんど重要視していない。とにかく横持で商品を流し、最後は海外市場にぶん投げることを改める風ではなく、自分の存在感を高める努力をしているとは思えない。

「ここは儲からない」「典型的なRED OCEANだ」と、自ら招いた結果を嘆いている。

確かに中古世界へ新品(だった)PCは流入するが、中古世界で一巡してしまえば、それでPCの一生は終わる。

PCの性能そのものが円熟化し、部品を替えてやれば新品に劣らないものになるというのに、この怠慢は何故か。

少しの努力で、この2つの世界が交じり合うのに、と考えこんでしまう。いわゆるサーキュラー・エコノミーだ。今、その工夫はこの世界では評価されていないし、志す者は異端児だ。既存勢力の古色蒼然たる壁は厚く、打破するのは難しい。

CDR Eco-Movement、つまりECOの新潮流を自負する弊社は、小粒ながら、ここを打破し、この業界での新潮流を作っていきたいものだ。